基本情報技術者試験に合格するためには、どのくらいの勉強時間が必要でしょうか。
難易度やカリキュラムから調査しました。
基本情報技術者試験の難易度
一般的なイメージ
基本情報技術者試験は、エンジニアを目指す人だけが受ける試験というイメージがあります。
ITパスポートであれば教養として取得を目指す人がたくさんいますが、基本情報技術者試験はプロのエンジニアを目指す人でなければ滅多に受験しません。
情報処理試験の中ではベーシックな内容だとしても、専門的な内容が問われる試験であり、それなりに難しい資格であると認識されています。
基本情報技術者試験の合格率
近年の合格率は以下のようになっています。
- 平成27年度春 26.0
- 平成27年度秋 25.6
- 平成28年度春 30.4
- 平成28年度秋 23.6
- 平成29年度春 22.5
- 平成29年度秋 21.8
概ね20%~30%で推移しています。
試験時間・試験形式から見た難易度
試験公式ページで以下のように説明されています。
午前と午後で各2時間半。合計5時間の試験です。
資格試験の中では長時間に分類され、本格的な試験といえます。
出題形式は午前中が4択、午後は多肢選択です。午後はより正確な知識が問われます。
基本情報技術者試験の勉強スケジュールを比較
通信講座や専門学校では、基本情報技術者の勉強スケジュールをどのように設定しているでしょうか。
それぞれの講座の勉強スケジュールから、勉強時間を推定できます。
iTecの基本情報技術者スタンダードコース:8ヶ月
IT資格のiTecでは、上記コースで最大8ヶ月の受講期間を設定していました。
TACの基本情報技術者 本科生:全53回
資格の学校TACでは、上記コースで全53回の講義となっています。
表計算ではなく、プログラム言語を選択した場合は全56回です。
週1回の受講で計算すると、約12か月の勉強スケジュールとなります。週2回で半年ほどです。
大原の基本情報技術者 総合本コース:4~6ヶ月
資格の大原では、上記コースで標準学習期間を4~6ヶ月としています。
短期間で合格を目指すコースとなっています。
基本情報技術者試験の推定勉強時間
ズバリ230時間
午前の試験対策に90時間。午後の試験対策に140時間とみています。
勉強時間の目安は、週5時間の勉強で1年、週10時間の勉強で半年となります。
午後のアルゴリズムは苦手とする人が多く、初学者にとってはハードルが高くなります。140時間ほどの勉強時間を確保した方が望ましいです。
ゼロから情報処理を学ぶ「初学者」の場合は、1年がかりで資格取得を目指すくらいのスケジュールにした方が良さそうです。