応用情報技術者の試験に合格するためには、どのくらいの勉強時間が必要でしょうか。
難易度やカリキュラムから調査しました。
応用情報技術者試験の難易度
一般的なイメージ
応用情報技術者試験は、「エンジニアが受験する資格」というイメージがあります。
基本情報技術者であれば、エンジニアを目指す学生の受験者が多いですが、応用情報技術者はすでにエンジニアとして働いている人の受験者が多いはずです。
専門家が受ける試験であり、難しい資格であると認識されています。
応用情報技術者試験の合格率
近年の合格率は以下のようになっています。
- 平成27年度春 19.0
- 平成27年度秋 23.4
- 平成28年度春 20.5
- 平成28年度秋 21.4
- 平成29年度春 20.2
- 平成29年度秋 21.8
概ね20%前後で合格率が推移しています。
基本情報技術者試験と、それほど合格率に差がないように見えますが、受験者のレベルが異なります。
基本情報技術者試験は学生による冷やかし的な受験者が多いのに比べて、応用情報技術者試験はエンジニアの受験者が多くなります。
同じような合格率でも、応用情報技術者試験の方がはるかに難易度が高くなります。
試験時間・試験形式から見た難易度
試験公式ページで以下のように説明されています。
試験時間は基本情報と同じですが、午後の問題が記述式になっています。
選択式に比べて、記述式の方が難易度があがります。
午後問題の対策が合格のカギとなります。
応用情報技術者試験の勉強スケジュールを比較
通信講座や専門学校では、基本情報技術者の勉強スケジュールをどのように設定しているでしょうか。
それぞれの講座の勉強スケジュールから、勉強時間を推定できます。
iTecの応用情報技術者 スタンダードコース:8ヶ月
IT資格のiTecでは、上記コースで最大受講期間を8ヶ月と設定しています。
TACの応用情報技術者 本科生/A/B:最大44回
資格の学校TACでは、上記コースで最大44回の講義となっています。
対象は、基本情報技術者試験合格レベルの人です。基本情報の知識が前提となります。
大原の応用情報技術者 総合本コース:5~6カ月
資格の大原では、上記コースで半年弱の設定です。
午前対策の講義が少ないので、「受験経験者または基本情報技術者合格レベルの方」が対象となっています。
応用情報技術者試験の推定勉強時間
ズバリ200時間
基本情報の知識をマスターしていることを前提にすれば、午後対策を重点的に行って200時間程度の勉強時間で合格圏内に入ると考えられます。
まったくの初学者が基本情報を目指すのに比べて、すでに基本情報の実力のある人が応用情報を目指す方が、勉強時間は少なくなります。
基本情報に合格してから時間が経ち、知識を忘れている場合は、30時間ほどの復習時間を確保した方が望ましいでしょう。合計230時間の勉強時間となります。
基本情報レベルにまったく自信がないなら300時間
基本情報にぎりぎり合格したのか、それとも余裕で合格したのかによっても、本人の実力が異なりますので、勉強時間は前後するはずです。
もし、基本情報の知識にまったく自信がないなら、30時間程度の復習では歯が立たず、100時間の学習を確保した方がいいでしょう。合計300時間となります。
いずれにしても、午後対策がカギになることは間違いありません。午後対策に勉強時間をたっぷり確保してください。